外観 看板 老朽化 デザイン

看板で発見性を高めるのなら、垂直サインが重要です。

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看板の主たる目的は発見されることだという事に異論はないかと思います。現代社会では発見されるだけでは顧客の獲得に繋がらない為、「発見性」だけを追求していてはもちろんダメですが、まずは基本である「発見」だけに絞った考え方をご紹介します。
お店や医院を探しながら歩く人達に確実に所在を示す方法は、歩く人の視界に対して垂直のサインを出すことです。具体的には袖看板やスタンド看板ということになります。(スタンド看板は少しテーマが違いますのでここでは取り上げません)ただこれらは出せば良いという単純なものではありません。まず店舗や医院の立地がどのような状況かによって大きさや方法などが変わってきます。

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まずミニ商店街のような立地の場合を考えてみます。基本電照式看板が乱立していますので、同じように電照式看板を(白に黒文字)で出していても、もはや電柱と同じように景観に溶け込み看板としては機能しなくなります。この場合は看板面のデザインが重要ですが、商店街などの規制がある場合は、この電照看板はきっぱり諦めることをお勧めします。商店街のように周りに見るものが多い場合は目線が落ちていますので、高い位置に看板があっても誰も見ていないと考えて間違いありません。商店街の場合はスタンド看板ぐらいしか垂直面の対策は考えられませんので、店舗側(ファサードなど)を重視するべきです。

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逆に店舗が乱立していないような立地の場合は比較的に目線は落ちていませんので、少し高い位置にあっても問題ありません。周りに何もない環境の場合、垂直看板はしっかり視界に入りやすいので、通行人や車目線を想定した適切な位置へ看板を設置するとよいでしょう。このような立地は郊外や住宅地であることが多いので、看板面のデザインで目立ちすぎる表現は避けるべきでしょう。地域の景観に合わないデザインの看板面を見ると人は無意識のうちに違和感を覚えてしまいますのでマイナスです。建物などと合わせて総合的なデザインセンスが求められるのではないでしょうか。建物の雰囲気にあっていない看板をつけることを嫌がる方は多いと思います。建物にこだわっている方ほど、その外観を崩してしまう看板をつけたがりません。その為、外観に差支えない小さな地味な看板をつけてしまう事例を多く見かけます。そうするとそもそもの発見されるという目的が崩れている訳です。この場合は看板の板面デザインを考えるのではなく、看板そのものをデザインしなければなりません。外観はオリジナル設計されているのに、そこ(看板)だけホームセンターで買ったような既製品がついているようなものです。また袖看板が合わない条件の場合は歩行者や車などに対して垂直になっている建物の壁面を利用するという方法も考えてみてはいかがでしょうか。

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最後に陥りやすい失敗について記載します。垂直の看板(特に建物などに設置する袖看板)は存在を知らせるという機能以外は期待せずに目的を果たせるようにデザインしましょう。ロゴマークなどがあれば、発見以外に好感を与えたり、記憶に残りやすくなったりするのでお勧めですが、発見以外に期待出来るのはこれくらいで、ロゴ+屋号以外のことを記載するのはあまりお勧めしません(例えば電話番号や取扱いサービスを複数記載するなど)

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情報は当然出来る限りたくさん出す方が良いに決まっていますが、発見という機能を考えると、情報量には限界があるということです。●●歯科医院を探している人が「発見」する為のものであって、○○歯科医院か電話してみよう06-6534-0555という行動を狙っている看板ではないということです。それなら少しでも見やすいように文字量を抑えた方が効率的ですし、伝わりやすくなります。

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