大阪で看板と言えば目立ってなんぼ!デザインが支持される?
大阪は「看板」に馴染み深い地域です。大阪人に看板といえば?と質問すると「グリコの看板」と返ってきます。
「看板」という言葉が結構身近です。そんな大阪では店舗運営に「看板が重要」だという認識が他の地域に比べ強いという印象があります。
当社では北は滋賀、京都、南は和歌山、西は神戸、姫路と主に近畿一円の看板デザインをさせていただいていますが、特に大阪エリア(大阪市内を含む大阪府下全域)のお客様には他にはない特徴を感じます。
看板=目立ってなんぼ!という考え方の強さです。看板は目立つ事が重要だというのは全国共通ですが、大阪の場合は「目立つ」事を看板デザインに求めるレベルが違います。
前述の通り大阪では店舗看板重視傾向にあり、大阪のオーナーは看板に力を入れています。だから他の地域(特に京都や神戸など)に比べて大阪では看板やファサードが賑やかしく、大阪で新たにお商売を始める店舗はその賑やかしい中で目立つ為にとびきり目立つ看板!を求められます。
私達がいつも主張しているように看板は目立つだけではダメです。発見される事から選ばれる事に顧客の着眼点が変わっているからです。しかし看板激戦区の大阪では周りの看板が目立っている為、自分の看板も派手に!と考えて選ばれる事よりも派手さを優先しがちです。
実際大阪人は派手好きだと言われます。他のエリアでは考えにくいですが、大阪ではド派手な看板を見ると「おもろいなー1回入ってみよか!」と選ばれる文化があるのです。
このように大阪は特殊なエリアです。看板で目立つ事=単純に集客に繋がらないという当社の理論も大阪エリアだけは一部繋がる場面があるのです。しかし今お話した一部のケースも飲食店など業種が限定されます。
今過当競争に入ってきた歯科医院、整骨院、クリニックなどは大阪であっても目立つ=集患にはなりません。大阪特有の“おもろい看板”=来院とはなりません。治療に面白さは必要ないからです。
しかしどうしても大阪特有の看板は目立ってなんぼ!派手な看板こそが大阪看板!という文化は根強く、その目立つ(派手デザイン)と相反する「信頼感」「清潔感」(シンプルデザイン)をどう与えるかが大阪エリアの看板デザインの難しいところではないでしょうか。
大阪で看板デザインをするコツですが、目立つ=インパクト!と捉える事です。お客様にもその部分をしっかりご説明しご理解いただく事が重要です。
当社のデータでは大阪エリアであっても派手に目立つよりもシンプルなデザイン・カラーでありながらしっかり存在感を出すという方法論でクリニックは成果を上げられます。看板・外観でインパクトを与える事は必ずしもデザインで派手に見せる事ではなく、好感を与え存在感を出す事です。大阪エリアの看板が難しいのは看板のデザイン手法など方法論ではなく、大阪人の看板に対する認識を変える事が難しいのです。